all along

言葉を綴りたい

口は災いの元、という言葉があるけれど

人は言葉に傷つけられるのと同じくらい、

人は言葉に救われているはずだ。

 

この場合の人とは、他人ばかりではなくて、自分自身も含まれる。

少しでも言葉を詰まらせてしまったとき、

言葉が渋滞を起こして、溢れる感情に名前をつけることもできなくて、

私は今日も空虚な場所で嘆いている。

 

言葉が活発に動く場所が好きだ。

映画のスクリーン、小説の世界、楽器の奏でる音、それらに混じって、

今日も誰かが傷つく傍で、きっと誰かが救われている。