all along

言葉を綴りたい

真夜中のつぶやき

 才能や実力とは全く異なる場所で凄まじく光っている圧倒的な存在感に嫉妬している日々。
 輝きと無縁であるならば、才能を持たないのであれば、せめて実力を得るべく努力をしなければならないのに、焦燥感がそれを許さない。
 非常に怠惰である。
 自信を持つためには今書いているものを完成させなければならないと仲間は言う。
 ずいぶん長い事ひとつの世界に身を潜めている。健全な人々の心に寄り添うだけの、不健全な行為に過ぎない。

 思い描いているストーリーがあるのに、上手く言語化できない。
 そもそもストーリーの組み立てる方法もままならないのに、見切り発車してしまった開始ボタンは、もう覆す事も許されない。誰よりも、自分自身に。
 どこかで慢心していたのかもしれない。ひとつずつ片付けてこられたという過去だけにしがみついて、結局何も成長できていないままだ。

 一歩進んで、一歩後退しても再び前進できるのは、これまで頂いたメッセージがあるからだ。
 かれこれもう二週間も悩み続けていて、登場人物達と一緒に路頭に迷い込みそうになったけれど、読者さんから頂いたメッセージに救われ、一つの出口への光が見えた。
 非常にありがたいことに、情景描写が好きだというお言葉をいただくことが多い。
 何の力も持たない私に残された最後の砦だと、それを意識してキーボードを叩いた事で、私は今こうして再び舵を取る事ができた。

 こんなに幸せな事は他にない。
 ありがとう。ありがとう。少しでも前に進んで、少しでも成長して、また戻ってくるから、待っていて。
 見ていて。