all along

言葉を綴りたい

循環不全

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血液の巡りが滞っている。

世間にあふれるネガティブな言葉が、じわじわと体の中に浸透して、混ざり込んで、侵食して、正常さを破壊していく。

蓄積された老廃物は、さらに感情を負の方向へ走らせる。

早く早く、この不全から救われなければ。

春のファッション

 

花びらが朽ちていく。

無機質なアスファルトの上にひらひらとピンク色が舞う。

風に乗って、ふわり、ふわり。

 

春は好きだ。

長くなりつつある日照時間が、心にうまく作用するのが、温かなカフェインを摂取した時のように、流れていくように分かる。

空の色、花びらの色、葉っぱの色、海の色、誰もが鮮やかに視界を彩る。

何かを綺麗だと思う事はまるでファッションだ。

人々が綺麗だと口々につぶやくものを真似るように、綺麗だと繰り返しつぶやくと、まっとうな人間になった気になれる。

錯覚だとわかっていても。

 

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音楽と涙

世の中の状況のせいか、はたまた私のホルモンバランスが崩れているのか、最近やたらと涙腺が緩んでいる。

特に音楽によって、涙ぐむ事が増えた。

3月27日の夜、自粛要請を受けた関係で、ライブ予定だったあるバンドがYouTubeで無観客ライブを配信してくれた。

それを見てから、私はおかしい。

音楽は私の琴線に触れて、離さない。

切ない歌詞も、励ましの言葉も、私の心に深く根付いてしまった。

芸術に触れる事で心が動くことは幸せだ。

私はあの幸せの時間を忘れない。

それを糧に、私も周囲へと返せるものがあれば、もっと幸せだ。

だから、それまでの間はもうしばらく泣かせて欲しい。

怒り

大人げなかったかもしれないと反省したところで、湧き上がる怒りへの言い訳にしかならない。

怒りはどこから発生するんだろうか。

極端に怒りという感情が薄い子供時代だったので、大人になってから新たな自分を知っては動揺する。

感情に飲み込まれた時、一番危ういのは自分を客観視できないことで、気づいた時にはきっと一人になる。

孤独は嫌いじゃないと豪語できるのは、本当の孤独を知らないからだ。

忙しいから心に余裕がないのだと思って、それの対処法を調べたら

心に余裕がないから忙しいのだとネットから突き返された。

大事なのは深呼吸。

涙の波に飲まれたい

動揺が世間を襲う構図はとっくに出来上がっていて、人々は波に飲まれる。

なぜ泣いてるの?なぜ悲しんでるの?

この波に飲まれたら最後、隣の人に合わせて涙を流すことが美徳になる。

理由もわからずに行動をするのは危険だ。

感情の伴わない行為は、いつか破綻する。

今の自分に必要な感情。

今の私が抱えている感情。

理解されることはさほど重要ではないのかもしれない。

なぜ泣いているの?なぜ悲しんでいるの?

答えを言語化する必要はない。

涙を流しながら考えた先が、そこにあるから。

青色を仰ぐ

 お盆前から日本を騒がせた台風10号が過ぎ去ってから数日、途端に朝晩が過ごしやすくなった。怠慢な私は環境の変化についていけず、ついついクーラーのリモコンに手を伸ばし、冷風の吹く中で朝まで寝落ちしてしまい、結果的にはお腹を壊すという情けない自体にも陥った。忙しないお盆明け、そんな一週間がようやく終わった。

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photo by PUM

 そうは言ってもまだまだ残暑には油断できない。

 話は変わるが、私は海が好きだ。お盆にはお休みを頂き、久しぶりにしまなみ海道を渡るという思い出を作った。

 昔とはずいぶん風景の変わった広島県尾道市から、すぐ目の前にある向島ポルノグラフィティ出身の因島などの島々を渡り、四国へと旅立つ、夢のブリッジだ。そのうえ流行りのサイクリング用のロードもあるというのだから、なかなか現代的で、健康的でもある。

 話が逸れたが、つまり、私は青い海が好きで、青い空が好きだ。太平洋や日本海とも違う、瀬戸内海独特の青さは、一体何なんだろうか。

 

 視覚効果と言うものは絶大で、涼しさを覚える為には寒色系の色を使う事は、恐らくカラーコーディネーターなどのプロの方々から見たら常識的な事だと思う。恐らく。

 青色を仰ぐ。残暑を乗り越える為に、私はもう一度短いお盆休みを振り返りたい。

 

 

ーー今週のお題「残暑を乗り切る」